top of page
Create Your First Project
Start adding your projects to your portfolio. Click on "Manage Projects" to get started
"二つのできごとと私の皮膚" 2014
京都市立芸術大学/京都(修士卒業制作)
自分の考えていることが、絵画を通して相手に伝わらないもどかしさを感じていた私は、立体やパフォーマンスなどを通して表現してきたが、卒業を機に、改めて絵画の特性に向き合った。
制作しながら食べていたもの、自分の体、触れることのできないカラスなどを主に描いているが、それらはごく個人的なモチーフであり、鑑賞者と容易に共有することはできない。そこに生じるずれを、敢えて増幅して、鑑賞者が新たな物語を想像できる余白を作った。画面の大部分を、実際の光景を無視した人工的な色で塗りつぶし、描かれているイメージを部分的に消しながら、物語が生まれるか生まれないかのせめぎ合いを作り出した。
当時、ベッドタウンにある国道沿いの大学で制作をしていた私は、毎日チェーン店の看板や無機質なガードレールなど見ていて、食欲が減退するような感覚を 感じていた。自分の思いが他者に伝わらないことや、町づくりが自分の意思と関係なく進んでいくことに対し絶望感を感じる一方で、本能に従って迷いなく生き(ているように見え)るカラスに対する憧れ、はっさくの美しい色やキリッとした味わいなどに勇気づけられている自身の心境が現れている。
bottom of page